伝道者の書 10章

Ecclesiastes 章 10
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20節
11章
1

死んだハエは、 調香師の香油を臭くし、腐らせる。 少しの愚かさは、知恵や栄誉よりも重い。

2

知恵のある者の心は右を向き、 愚かな者の心は左を向く。

3

愚か者は、道を行くときにも思慮に欠け、 自分が愚かであることを、皆に言いふらす。

4

支配者があなたに向かって立腹しても、 あなたはその場を離れてはならない。 冷静でいれば、大きな罪は離れて行くから。

5

私は、日の下に一つの悪があるのを見た。 それは、権力者から出る過失のようなもの。

6

愚か者が非常に高い位につけられ、 富む者が低い席に座しているのを、

7

また、奴隷たちが馬に乗り、 君主たちが奴隷のように地を歩くのを、私は見た。

8

穴を掘る者は自らそこに落ち、 石垣を崩す者は蛇にかまれる。

9

石を切り出す者は石で傷つき、 木を割る者は木で危険にさらされる。

10

斧が鈍くなったときは、 刃を研がないならば、 もっと力がいる。 しかし、知恵は人を成功させるのに益になる。

11

もし蛇がまじないにかからず、 かみつくならば、 それは蛇使いに何の益にもならない。

12

知恵のある者が口にすることばは恵み深く、 愚かな者の唇は自分自身を吞み込む。

13

彼が口にすることばの始まりは、愚かなこと、 彼の口の終わりは、悪しき狂気。

14

愚か者はよくしゃべる。 人はこれから起こることを知らない。 これから後に起こることを、 だれが彼に告げることができるだろうか。

15

愚かな者の労苦は、自分自身を疲れさせる。 彼は町に行く道さえ知らない。

16

わざわいなことよ、 あなたのような国は。 王が若輩で、 高官たちが朝からぜいたくな食事をする国は。

17

幸いなことよ、 あなたのような国は。 王が貴族の出であり、 高官たちが、酔うためではなく力をつけるために、 定まった時に食事をする国は。

18

怠けていると天井が落ち、 手をこまねいていると雨漏りがする。

19

パンを作るのは笑うため。 ぶどう酒は人生を楽しませる。 金銭はすべての必要に応じる。

20

心の中でさえ、王を呪ってはならない。 寝室でも、富む者を呪ってはならない。 なぜなら、空の鳥がその声を運び、 翼のあるものがそのことを告げるからだ。