マルコによる福音書 8章

Mark 章 8
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38節
9章
1

そのころ、再び大勢の群衆が集まっていた。食べる物がなかったので、イエスは弟子たちを呼んで言われた。

2

「かわいそうに、この群衆はすでに三日間わたしとともにいて、食べる物を持っていないのです。

3

空腹のまま家に帰らせたら、途中で動けなくなります。遠くから来ている人もいます。」

4

弟子たちは答えた。「こんな人里離れたところで、どこからパンを手に入れて、この人たちに十分食べさせることができるでしょう。」

5

すると、イエスはお尋ねになった。「パンはいくつありますか。」弟子たちは「七つあります」と答えた。

6

すると、イエスは群衆に地面に座るように命じられた。それから七つのパンを取り、感謝の祈りをささげてからそれを裂き、配るようにと弟子たちにお与えになった。弟子たちはそれを群衆に配った。

7

また、小魚が少しあったので、それについて神をほめたたえてから、これも配るように言われた。

8

群衆は食べて満腹した。そして余りのパン切れを取り集めると、七つのかごになった。

9

そこには、およそ四千人の人々がいた。それからイエスは彼らを解散させ、

10

すぐに弟子たちとともに舟に乗り、ダルマヌタ地方に行かれた。

11

すると、パリサイ人たちがやって来てイエスと議論を始めた。彼らは天からのしるしを求め、イエスを試みようとしたのである。

12

イエスは、心の中で深くため息をついて、こう言われた。「この時代はなぜ、しるしを求めるのか。まことに、あなたがたに言います。今の時代には、どんなしるしも与えられません。」

13

イエスは彼らから離れ、再び舟に乗って向こう岸へ行かれた。

14

弟子たちは、パンを持って来るのを忘れ、一つのパンのほかは、舟の中に持ち合わせがなかった。

15

そのとき、イエスは彼らに命じられた。「パリサイ人のパン種とヘロデのパン種には、くれぐれも気をつけなさい。」

16

すると弟子たちは、自分たちがパンを持っていないことについて、互いに議論し始めた。

17

イエスはそれに気がついて言われた。「なぜ、パンを持っていないことについて議論しているのですか。まだ分からないのですか、悟らないのですか。心を頑なにしているのですか。

18

目があっても見ないのですか。耳があっても聞かないのですか。あなたがたは、覚えていないのですか。

19

わたしが五千人のために五つのパンを裂いたとき、パン切れを集めて、いくつのかごがいっぱいになりましたか。」彼らは答えた。「十二です。」

20

「四千人のために七つのパンを裂いたときは、パン切れを集めて、いくつのかごがいっぱいになりましたか。」彼らは答えた。「七つです。」

21

イエスは言われた。「まだ悟らないのですか。」

22

彼らはベツサイダに着いた。すると人々が目の見えない人を連れて来て、彼にさわってくださいとイエスに懇願した。

23

イエスは、その人の手を取って村の外に連れて行かれた。そして彼の両目に唾をつけ、その上に両手を当てて、「何か見えますか」と聞かれた。

24

すると、彼は見えるようになって、「人が見えます。木のようですが、歩いているのが見えます」と言った。

25

それから、イエスは再び両手を彼の両目に当てられた。彼がじっと見ていると、目がすっかり治り、すべてのものがはっきりと見えるようになった。

26

そこでイエスは、彼を家に帰らせ、「村には入って行かないように」と言われた。

27

さて、イエスは弟子たちとピリポ・カイサリアの村々に出かけられた。その途中、イエスは弟子たちにお尋ねになった。「人々はわたしをだれだと言っていますか。」

28

彼らは答えた。「バプテスマのヨハネだと言っています。エリヤだと言う人たちや、預言者の一人だと言う人たちもいます。」

29

するとイエスは、彼らにお尋ねになった。「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」ペテロがイエスに答えた。「あなたはキリストです。」

30

するとイエスは、自分のことをだれにも言わないように、彼らを戒められた。

31

それからイエスは、人の子は多くの苦しみを受け、長老たち、祭司長たち、律法学者たちに捨てられ、殺され、三日後によみがえらなければならないと、弟子たちに教え始められた。

32

イエスはこのことをはっきりと話された。するとペテロは、イエスをわきにお連れして、いさめ始めた。

33

しかし、イエスは振り向いて弟子たちを見ながら、ペテロを叱って言われた。「下がれ、サタン。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。」

34

それから、群衆を弟子たちと一緒に呼び寄せて、彼らに言われた。「だれでもわたしに従って来たければ、自分を捨て、自分の十字架を負って、わたしに従って来なさい。

35

自分のいのちを救おうと思う者はそれを失い、わたしと福音のためにいのちを失う者は、それを救うのです。

36

人は、たとえ全世界を手に入れても、自分のいのちを失ったら、何の益があるでしょうか。

37

自分のいのちを買い戻すのに、人はいったい何を差し出せばよいのでしょうか。

38

だれでも、このような姦淫と罪の時代にあって、わたしとわたしのことばを恥じるなら、人の子も、父の栄光を帯びて聖なる御使いたちとともに来るとき、その人を恥じます。」